『楽しいQOLをあげるのだ!!!』遠藤氏が考えるスポーツファーマシストの未来
東京オリンピックを控えて、にわかに話題を集めている
スポーツファーマシストってどんな資格なのでしょうか??
先日、リバネス出版より『うっかりドーピング防止マニュアル』を
出版された遠藤 敦氏にお話を伺ってきました。
遠藤 敦氏 プロフィール
1978年、千葉県生まれ。
薬剤師。東京薬科大学薬学部卒業。
国立病院にて 病院薬剤師業務に2年間従事。
その後、調剤薬局業務、ドラッグストアでの 一般用医薬品販売
等を経て、2011年、公認スポーツファーマシスト認定。
同年、日本初のドーピング防止活動を事業として行う
株式会社アトラクを設立し、 代表取締役に就任。
同社にてスポーツファーマシストの業務支援や教育活動を行う他、
調剤薬局事業、薬剤師業務コンサルティングなどに携わっている。
スポーツファーマシストとは
『スポーツファーマシスト』という資格をご存知ですか?
日本アンチ・ドーピング機構が認定している
ドーピング防止の専門薬剤師です。
2014年現在、日本で5813人が認定を受けて
スポーツファーマシストとして活動されています。
スポーツファーマシストHPでは以下のように説明されています。
『公認スポーツファーマシストとは、最新ドーピング防止規制に関する正確な情報・知識を持ち、競技者を含めたスポーツ愛好家等に対し、薬の正しい使い方の指導、競技者を含めたスポーツ愛好家等に対し、スポーツにおけるドーピングを防止する事を主な活動とします。薬剤師の資格を有し、所定の過程を修めた方がアンチ・ドーピング機構より認定される資格です。』
『お・も・て・な・し』
が先行しあまり取り上げられませんでしたが
オリンピック招致のプレゼンで
「日本はドーピングが世界で一番少ない国」とアピールしました。
今この『ドーピング』と薬剤師の関係が熱いのです。
うっかりドーピング~意外と身近なドーピング~
食事や市販薬などに由来する「うっかりドーピング」を防ぐための
知識・情報がこの本に書いてあります。
日本におけるドーピング検査陽性率は世界的平均の1/10程度と非常に低いです。
しかし、それでも毎年何件かは陽性報告があります。
実は、そのほとんどが“うっかり”ドーピングだというのです。
『うっかりドーピング』とは
一般的な市販薬などが原因となっておこるドーピングなのです。
これらを防ぐために必要な知識が系統立ててまとめてあり
わかりやすいです。
おすすめです!!!
楽しい!!QOLを上げる
様々な活動をされている遠藤氏
将来スポーツファーマシストはどうなっていくと思いますか?
と質問してみると・・
『禁止薬物の判別はアプリでデータベース化したから誰でもわかる。』
とお答えいただきました。
禁止薬物の判別がスポーツファーマシストの仕事だと思っていたので
驚きました。
株式会社アトラクが開発したアプリでは、医薬品のコードを読み取るだけで
ドーピング禁止薬物が含まれているか否か判断できるというすごいもの。
医療用医薬品からOTC医薬品まで網羅されているというから驚きです。
ではなぜ遠藤氏はスポーツファーマシストの会社を設立したのでしょうか・・
その理由は
薬剤師の生きて行く場所を医療保険の外につくるため。
でした。
薬剤師は医療保険の中で生きている職業。
医師のように自由診療などはできない。
だから外の世界に薬剤師が活躍できる場をつくりたい!
その信念のもと、アトラクは設立されました。
さらにスポーツファーマシストが中心となり
患者の『楽しいQOL』を上げたい!
と遠藤氏は語ってくださいました。
これを実現させるために遠藤氏の挑戦はまだまだ続くのです。
今後の活動にも注目です!!
著書FBページ:https://www.facebook.com/ukkaridoping?fref=ts
遠藤氏ブログ:http://atraq.co.jp/max/
この記事を書いた人

- 濱庭球株式会社代表☆薬学5年生
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☆国際医療福祉大学薬学部5年生。
☆濱庭球株式会社代表取締役。
☆横須賀出身の28歳
株・投信や不動産で学費・生活費を稼ぎながら現在に至ります。
夫との共通の趣味であるビーチテニスで学生起業し、学業との両立に四苦八苦しながら東京から栃木の大学に通っています。
将来は《薬剤師×食》で事業を起こしたい!と密かに企んでます。
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