つい先日、新たに14成分が承認されました。
今までに無い全く新しい機序で
血糖値を下げるSGLT2阻害薬
が日本で初めて承認されました。
アステラス製薬のスーグラ錠です。
『不要な糖は尿から出す』というアイディア
今までは、尿中の糖濃度があがる事は
腎障害を起こしてしまう等
糖尿病治療において、よくない事と考えられていました。
しかし、SGLT2阻害薬の考え方は逆転の発想。
血糖がそれほど高くないうちに
尿中にブドウ糖を捨てるという考え。
血液中の過剰な糖を尿中に積極的に排出する事で
血糖値を下げます。
低血糖リスク減。体重減少の効果も・・?
インスリンを介さない血糖降下作用のため
低血糖リスクがとても低い事が特徴です。
健常人では血糖値170〜180mg/dL以上で
尿に糖が排出されます。
SGLT2は主に近位尿細管にあります。
ある一定のブドウ糖濃度を感知すると
働く輸送担体。
ブドウ糖親和性は低いが、吸収能力は高い。
※SGLT1は主に小腸に存在し、少し遠位尿細管にあります。
この部分を抑制するため他の機序を持つ
糖尿病薬よりも低血糖リスクが低くなります。
引用:役に立つ薬の情報(http://kusuri-jouhou.com/medi/diabetes/ipragliflozin.html)
副作用は尿路感染症
尿から糖を排出・・・ということで
想定されている主な副作用は尿路感染症です。
ですが発現頻度は臨床試験結果では5%以下となっているようです。
薬学生は悲鳴。2014年中に6製品が発売予定。
国試で狙われそうな空気をむんむんかもしだすSGLT2抑制薬。
なんと、今年だけで6製品の発売が
控えていると言います。
ダパグリフロジン、カナグリフロジン、イプラグリフロジン・・
などなど
第100回にはどれくらい出る可能性があるかはわかりませんが
101回以降では狙われそうですね・・・。
新薬情報には敏感になっておく必要がありそうです。
この記事を書いた人
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☆国際医療福祉大学薬学部5年生。
☆濱庭球株式会社代表取締役。
☆横須賀出身の28歳
株・投信や不動産で学費・生活費を稼ぎながら現在に至ります。
夫との共通の趣味であるビーチテニスで学生起業し、学業との両立に四苦八苦しながら東京から栃木の大学に通っています。
将来は《薬剤師×食》で事業を起こしたい!と密かに企んでます。
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