きむ兄の「今まで」と「これから」①薬学部を目指す〜大学入学まで

前回はこじゆきちゃんに今までの人生をブログで語ってもらいました。
今回は私、きむ兄がこれまでの人生を語ろうと思います。
きむ兄について少しでも知って頂ければ、
そして、同じ薬剤師として何かしら共感して頂けたら幸いです。
ちなみに、こじゆきちゃんのお話まとめはこちらから

まずは、薬学部に入学するまでを一通り話そうと思います。

栃木県足利市に生まれました。
足利市は全国数ある小京都のひとつで、
日本最古の大学「足利学校」や、鑁阿寺などがあり、
非常に趣のある、品のいい土地です。
そこで生まれて、中学・高校と過ごしました。

私が薬学部を志した理由は、
・「パラサイト・イブ」に感銘を受けた
・中学時代の同じクラスに看護師、医師を目指す友人がいた
主にこの2つです。
2つ目の友人の話はまた後で詳しくお話しします。

私は本を読むのが好きで、中学校の退屈な授業中
教科書の裏に本を隠して読んでいました。
その本の1つが「パラサイト・イブ」です。
「パラサイト・イブ」は角川ホラー大賞受賞作であり、
映画化やゲーム化もされるほど人気でした。
主人公は大学でミトコンドリアの研究していたところ、
ミトコンドリアが反乱を起こして人間を乗っ取ってしまうというストーリーです。
そこで描かれていた研究風景は、当時の私にとっては難しい単語も多く、
半分も理解していなかったと思うのですが、
何か新しい凄い事をしているという事だけは感じていて、
研究の内容も非常に未来的でありワクワクするものでした。
この本を読んだ後、私はこう思いました。

この本みたいな研究がしたい!!
私も同じ大学にいけば、同じ事ができるはず!
著者と同じ東北大薬学部を目指そう!

単純なものです。
ここで、薬学部行きのフラグが立ちました。
決まった以上、目標に向かって進むだけでした。
しかし、想いと成績は反比例でした。
当時の成績は田舎の公立中学校で成績は中間。
進学校へ進学するのさえ、ギリギリでしたが、なんとか進学校へ入学しました。
高校の入学試験を自己採点した所、かなりギリギリのボーダーラインだった事がわかりました。
ここで落ちていたら、進学できなかったので今の人生は無かったでしょう。
受かって良かった。ほんとに。

高校進学後は、とにかく勉強しました。
勉強の仕方さえもわからないまま、がむしゃらに勉強しました。
成績はなんとか上位をとることができましたが、
国立の薬学部に受かるほどまでは成績あがりませんでした。

また、当時はおかしなプライドがあって、私立に行くとしても、
理科大、北里、星薬科、共立薬科(現慶応)意外は大学ではないと思っていて、
その4校以外は受験しませんでした。
今となっては臨床の昭和大学も視野に入れても良かったのですが、
当時はそんな情報もなく、とにかく偏差値ランキングがすべてでした。

現役の時は、その4校だけしか受験せず、全敗。
現役で合格したのは、力試しに受けた「防衛大学校」だけでした。
私の事を知っている方はわかるかと思いますが、防衛大学校進学は体力的に無理です。
私、虚証なので・・・。

というわけで、浪人生活になりました。
足利から大宮まで2時間かけて毎日予備校へ通学する事となりました。
朝は5時に起きて、帰りは遅くまで勉強してました。
寝不足でげろった事もありましたw
目標の東北大薬学部。
現実は難しいもので、模擬試験の結果は合格したとしてもギリギリ。
落ちて2浪することは金銭的にも、精神的にもできない。
学費の高い私立へ進学する事となります。

前期は東北大薬学部に出願しました。

結果は不合格でした。
後期は、ランクを下げて富山医科薬科に出願するか、それとも、東北大薬学部を受けるか・・・。
悩みました。
親にも相談するときには、自分の決意は決まっていました。

落ちる可能性が高いけど、東北大を受験したい。

それを伝えると、親は意外にもすんなりと背中を押してくれました。
落ちたら学費の高い私立に行く可能性もあるのに。
自分の意思を尊重してくれたことがあまりにも意外で、とても嬉しかった事を覚えています。

結果は、不合格でした。

親には申し訳なく思いましたが、自分で決めたチャレンジだったので、
思い残す事はありませんでした。
不合格の最低限の責任として奨学金は最大限借りる事を決意します。
私立は北里、共立薬科に合格していたので、
病院もあり臨床が有名であった、北里大学へ進学する事にしました。

とりあえず、今回はここまで。

薬剤師への転機は、この後の「薬剤師になる編」でお楽しみください。

この記事を書いた人

木村 浩一
医薬品学習研究所 代表
iPhoneアプリ「薬クイズ」「新薬クイズ」や「お薬かるた」「お薬クイズオンライン」など、薬学習コンテンツ多数開発!
詳しくはHP➡http://iyakuhingakusyu.net 

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