認知症に優しい町〜住み慣れた地域で暮らし続けられる社会〜

やくたま

ご無沙汰しております、こじゆきです。

ビーチテニスのハイシーズンもやっと終わりが見えてきました。

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※こじゆきはビーチテニス事業の会社を経営しております☆
→っていうか、ビーチテニスって何なのさ?という人!!!
見てね〜→http://smashbeach.com/contents/about/

天性の要領の悪さで終止わたわたしたハイシーズンでした。
来シーズンはもう少し落ち着きのあるビジネスセンスを身につけたいものです。

今回の話題は、今朝の読売新聞の一面記事です。
テーマは認知症と社会です。
この記事を読んでとても興味を持ちました。

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もし将来、認知症になったらどうなるのだろう・・・・?

私が個人的に抱いているイメージは、認知症になったら徐々に家族や周りの助け無しには生活できなくなる。
そして最終的には遠くのグループホームなどに入居する、という物。
これは恐らく曾祖母を二人認知症で亡くしているためだと思いますが。。。
どんなイメージでも、あまり明るいものではなさそうです。。。

高速逆走612件のうち約4割が認知症もしくは疑い

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そして、住んでいる場所や家族構成によっては車を運転する事が生活上必須になる事もありますよね。
もしも認知症と診断されてしまったらどうしたらよいのでしょうか???
車無しでは生活できない状況だとしたら。。。

最近、高齢者ドライバーによる交通事故が多発しています。
先日も長野県内の高速道路で逆走してきた車とバイクが衝突し、ライダーの男性が死亡するという事故が起きました。
現行犯逮捕された女性は認知症と診断されて薬を服用してたと言います。

どうしたら認知症になったあと、危険を冒さずに生活できるのでしょうか?

認知症とともに良い人生を送る〜遅れる日本の対策〜

色々な国で高齢化とともに、認知症患者の増加が問題になっています。この状況への対策に日本は遅れをとっています。

認知症とともに良い人生を送る、という事を国家戦略の大きな目標に掲げているのはイギリスです。
デンマークも、30年後に認知症患者が倍増するという推計に対しアルツハイマー病協会が09年に国家プラン制定を提言し、国会での合意に達しています。

先にあげた2国を始め、フランスやオーストラリアなど対策が進んでいる各国に共通している事が2点あります。

一つは「地域でのケア」を重視している事です。

認知症の人ができる限り自宅で暮らせるように優しい町づくりを目指しています。
1970年代頃までは、多くの認知症患者は精神科病院に長期入院していました。
しかし、認知症は精神疾患ではなく、不適切なケアや環境により暴力などの症状が引き起こされる事がわかってきた事で、長期入院の必要性は低いと考え直されています。
そのため自宅で長く暮らせるように、本人と家族に必要な支援を調整し、切れ目なく提供する事が重要だと考えられているのです。
家族だけでなく、近所の人や商店、銀行で働く人までも巻き込んだ優しい町づくりが重要視されているのです。

二つ目は薬の使用削減です。

興奮や暴力などの症状を抑えるために多用されてきた「抗精神病薬」の使用率の削減も、各国共通の特徴です。
抗精神病薬は統合失調症などの治療薬ですが、認知症に対しては死亡率を高め、症状を悪化させることもあると言われています。※
このため、英国では啓発活動を展開し、使用率が06年の17%から11年には7%へ激減。フランスも、07年の17%から11年には15%に減少した。オーストラリアでは、政府の外郭団体が介護施設などを訪問し、薬に代わる対処法を助言している。

※米国FDAにより、2005年に通告
定型抗精神病薬(プロクロペラジン、ハロペリドール、クロルプロマジン等)
非定型抗精神病薬(アリピプラゾール、リスペリドン、クエチアピン等)

高齢化率でいうと23%と圧倒的に世界最高の日本。
これから先、自分の親が、親戚が、近所の人が、認知症になるかもしれません。

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そんなとき、家族だけではなく社会全体で支えて暮らしていけたら心強いですよね。
今回やっと、各省庁が協力して政策をしていこうとの決議がでた日本。
一刻も早く、優しい町、優しい社会を実現してほしいですね。

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やくたま

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薬剤師のたまご、たまり場やくたま
薬剤師のたまご、たまり場やくたま
☆薬剤師のたまご、薬剤師のたまり場
☆2012年発足
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