ジブリ映画『風立ちぬ』と結核の話

やくたま

どうも、医薬品学習研究所の中の人です。
本日、話題のジブリ映画『風立ちぬ』見てきました。
内容はあまりネタバレしたくないので、詳しくは語れないのですが、

大人向けの映画ですね。

横浜で観たのですが、周りは大人ばかりでいっぱいでした。
ぽにょの時は子供達ばかりでしたが・・・。
ジブリさんは守備範囲が広いですね。

 

さて、本題。

今回は結核の話。
映画の中でヒロインが結核であると、カミングアウトします。
当時、戦争前後では結核薬が手に入らなかったため、治療に難渋しました。
現在では、薬は品質良好のものが、安定供給されており、結核でなくなるという患者さんは激減しています。

しかし、まだまだ結核に感染する方はいます。
芸能界で結核にかかった人も何人かいますよね。
JOYさんや、ハリセンボン箕輪さんなども感染した事は有名です。

その共通点といったら、やせ型。

実は私、やせ形なんです・・・。

と、言っても私結核じゃないですよ!
毎年健康診断も受けてるし、症状もありませんから!!

ここで問題!

結核の記述にて間違っているものはどれ?

1、肺結核は空気感染が起こりうるため、排菌のある結核患者は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律により結核病棟への入院が義務づけられている。
2、医療従事者はN95マスクを装着する必要がある。
3、抗結核薬は服薬コンプライアンスが重要であり、その為確実な薬の服用を目指したDOTS/直接監視下短期化学療法の実施拡大が求められている。
4、治療薬のエタンブトールでは尿が赤くなる、リファンピシンでは視覚障害がある。

ところで、小説家の横溝正史も結核にかかったそうですね。
彼は金田一耕助の生みの親で有名ですが、実は薬剤師でした。
しかし、結核に侵され、彼は10年以上の療養を強いられることとなります。
その後、終戦によりストレプトマイシンを安価で手に入れられるようになり、それにより回復したそうです。
もしかしたら、戦争さえなければ薬も手に入り、結核で苦しんだ人はもっと少なかったかもしれません。
横溝正史や、『風立ちぬ』のヒロイン、里見 菜穂子も・・・。

問題の解説!

正解は4。副作用はエタンブトールでは視神経障害、リファンピシンでは尿が赤くなる、逆ですね。
他にもリファンピシンやエブトールでも肝機能障害の副作用があります。
あまり副作用ばかり強調すると服薬コンプライアンスが低下する可能性がありますので、服薬指導の時には気をつけたいですね。

では、今日はこの辺で〜。
また今度〜♪

この記事を書いた人

薬剤師のたまご、たまり場やくたま
薬剤師のたまご、たまり場やくたま
☆薬剤師のたまご、薬剤師のたまり場
☆2012年発足
熱き薬学生・薬剤師が集まったら何ができるのか?受け身から積極的な薬剤師へ!いざスタート地点、やくたまイベントへ集え!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です