『ありがとう』を伝えよう。萬田医師の講演を聴いて思うこと。

先日、co-med café のイベント
『★当日ドタ参歓迎★ 在宅ケア医が語る看取りの真実』

で萬田先生のご講演を拝聴してまいりました。

萬田緑平

やくたまメンバーきむにぃこと木村と二人で参加させて頂きました。

その時のブログはコチラ
【イベント報告】
co-med cafeのイベント『在宅ケア医が語る看取りの真実』に参加してきました。

萬田医師のお話を聞いて、私は一つ答えを見つけることができました。
それは私が長年抱えた心のしこりの原因でした。

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どれ一つ同じものは無い。かけがえの無い命の物語。

昨今、書店を見回してみると本当に色々な医療にまつわる本が並んでいます。

中でも、『医者』『医療』は本当に必要なのか、について書かれた本は
様々なところで賛否両論をよんでいます。

医者に「薬漬け」にされるくらいだったら治療は受けない!!!

という極論を持たれる患者さんも増えていると聞きます。

何を信じれば幸せな最期を迎えることができるのでしょうか?私たちはただ、穏やかで幸せな人生を送り最期を迎えたいだけなのに。。

両親の壮絶な闘病と死を経験し、私はただただ『がん』という病気が恐ろしく感じていました。
医療従事者になるべく日々励む中、迷いやしこりは日に日に大きくなっていってしまいました。

私が見つけた【答え】

それは一人一人が綴ってきた命の物語、そのエンディングを自分らしく飾ること。
大切なのは『自分で選ぶこと』

家族と過ごす穏やかな最期。
大好きな趣味をぎりぎりまで楽しむ最期。

もしくは

最期まで病気と戦い抜く最期。。。

萬田医師のご講演の中で、患者さんが自分らしいエンディングストーリーを
見つける前と見つけた後のとても対照的なお写真や映像を見せて頂きました。

その対照的な表情は、脳裏に焼き付いて未だ消えません。

病状は変化していないのに、体調までよくなってしまう。
がん患者さん達が抱える本当の痛みは『カラダ』ではなく『ココロ』なのだと感じることができました。

『ありがとう』をつたえよう。

『生んでくれてありがとう』
『大切な人と出会わせてくれてありがとう』

その不思議な魔法の言葉を直接伝える、それだけで本当にいいんです。

その言葉をきっかけに、恥ずかしさも、意地も消えてしまいます。
涙も流していいんです。

その後で一緒に笑えばいいんです。

これは萬田医師が患者さんの家族に伝えていることだそうです。

この事を誰か教えてくれていたのなら・・・・

きっと私と両親との別れはもっともっと違うものになっていたのだと思います。
こんな辛い思いを持ち続ける事は無かったと思います。

本当に心が通じ合った末の『看取り』を終えたご家族の顔にうかぶ

清々しく、幸せそうな表情。

なんて素敵なのだろう、と思いました。

命の『誕生』から『看取り』続いていく

両親を亡くしてから7年。

私は素敵な旦那様を出会い新しい家族を得ました。

春に彼のお祖父様を亡くしました。
そして今、お祖母様が緩和ケアに入院しています。

大切な人との別れに、どう向き合ってよいのかわからず
悲しみを隠そうとしていました。

ですが、今は受け止める準備ができたように感じます。

『誕生』も『看取り』も

命にとって、大切でかけがえのない瞬間なのだと。
そう思う事ができるようになったから。

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自分のための記事になっちゃったな^^;
あと、もしかしたら私みたいに悩んでいる人が読んでくれたら嬉しいな。

こじゆき

この記事を書いた人

薬剤師のたまご、たまり場やくたま
薬剤師のたまご、たまり場やくたま
☆薬剤師のたまご、薬剤師のたまり場
☆2012年発足
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