どうも、きむ兄です。
さて、本日は漢方薬クイズのpart2です。
一番メジャーといってもいい、この生薬、
『甘草』
本日は、甘草についてのクイズです。
問1、甘草の主治として間違っているのはどれ?
①体液の不足 ②咽痛 ③不安感 ④下痢
問2、甘草が入っていないのはどれ?ちなみに組成は?
①芍薬甘草湯 ②大黄甘草湯 ③桔梗湯 ④大建中湯
問3、甘草摂取により発現する副作用のひとつ、偽アルドステロン症の症状で間違っているのはどれ・
①低カリウム血症 ②高血圧 ③四肢脱力 ④下痢
さて、みなさんいかがでしょう?
今回も簡単ですか?
甘草は漢方に最も多く配合されている生薬です。
しっかり、押さえておきましょう。
では、解説!
問1の解説
甘草の主治は、体液の不足、咽痛、不安感です。
体液の不足を補う効果が印象としては強いでしょう。
問2の解説
芍薬甘草湯は、芍薬と甘草
大黄甘草湯は、大黄と甘草
桔梗湯は、桔梗と甘草
大建中湯は、山椒と乾姜と人参と膠飴
です。どれもシンプルな処方ですね。
漢方薬は一般的にシンプルな処方ほど早く効くと言われています。
芍薬甘草湯なんて、即効性ありますよね?
こむら返りが起きてからも、飲めば効きます。
患者さんの満足度の高い漢方薬のひとつです。
問3の解説
甘草を大量に服用すると、偽アルドステロン症が起こる。
これを知っている人は多いのですが、偽アルドステロン症は何か?
と、聞かれてちゃんと答えられる人は多くないんじゃないでしょうか?
そもそも、アルドステロン症ってなんでしょう?
アルドステロンが増加してしまい、高血圧、低カリウム血症、代謝性アルカローシス、四肢脱力などを引き起こします。
偽アルドステロン症は上記の症状がでますが、血漿アルドステロン濃度はむしろ下がります。そこが、偽、なんですね。
偽アルドステロン症については、厚生労働省から厚生労働省より「重篤副作用疾患別対応マニュアル:偽アルドステロン症」が公表されているので、こちらもご参考あれ。
http://www.info.pmda.go.jp/juutoku/file/jfm0611003.pdf
答えは④、④、④
すべて、④でした〜
さて、今回は長くなってしまいました。
最後までお付き合いありがとうございました。
本日はここまで!また今度〜
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