どうも、医薬品学習研究所の中の人です。
今回は薬のネット販売について。
薬のネット販売が解禁となってから、大手ドラッグストアだけでなく、イオンやビックカメラ、アスクル等も参入を発表しています。
それら企業が、ネットで薬を売ろうと思う1番の理由は何でしょう?
おそらく『利益があるから』ではないでしょうか?
もちろん、会社であるため利益を追求するのは当たり前なのですが、利益第一になっているのではないかと懸念しています。
購入者が薬のネット販売を通じて、より健康になる方法はないのでしょうか?
利便性よりも患者さんの健康を第一に考える企業が現れるのを待っています。
ここで、問題。
インターネットで買える薬はどれ?
1、ドリエル(睡眠改善薬)
2、プリズマホルモン(メチルテストステロン配合)
3、アネトン咳止め液(コデインリン酸塩配合)
4、ヒメロス外用液(エチニルエストラジオール、エストラジオール配合)
1類医薬品も今やネットで買えてしまいます。
買う方法も、注意事項を読んで上記に了承しました、のチェックボックスにチェックを入れるだけ。
気になる事があるなら、自分で電話して薬剤師に問い合わせるという方法。
何かあっても、購入者の自己責任ということでしょう。
また、ガスター10の12錠入りは3個まで購入が可能で、コデイン配合のシロップ剤は1種類1本までの制限はあるものの、別の商品であれば複数購入できるようです。
はたして、これで良いのでしょうか?
何のための1類??
薬局では薬剤師しか1類を売れないのに、どうしてネットではこんなに簡単に買えてしまうのでしょうか?
これで本当にいいのでしょうか?
問題提起したところですが、問題の解説。
答えは、すべて購入可能です。
ちなみに、ドリエルとヒメロスは2類医薬品。
プリズマホルモンとアネトンは1類医薬品です。
これを見ると、1類と2類の差って、よくわからないですね。
成分を見るだけで、これは薬剤指導が必要な薬だ!と、薬剤師なら思うはずです。
売る時にしっかり説明して、使用した後も薬局に来てもらって、調子を伺いたいですよね。
しかし、ネットだとそれが出来ない。それではいけないと思います。薬も1類2類でなく、ネット販売不可の分類も必要だと思います。
そして、1類は薬剤師が売るため、薬歴の記入を義務づける必要もあるのではないでしょうか?
みなさんはどう思いますか?
さて、今回はこの辺で。
ちょっと、真面目な話をしちゃいました。
では、また今度〜♪
この記事を書いた人
最近書いた記事
- イベント告知2016.11.09【イベント告知】やくたま忘年会〜2016年反省会〜
- イベント告知2016.09.2810/19 ミラ☆たまシンポジウムを開催します。
- イベント告知2016.09.0910/13第3回やくたま情報発信交流会を開催します。
- イベント告知2014.07.04【告知】やくたま ~医療過疎地域の医療に取り組む社会起業家の巻~
ピンバック: ネットで購入できない薬はどれ?Part2!! | スタッフ:きむ兄 | やくたま|薬剤師のたまご、薬剤師のたまり場