毎日再生医療に関する何らかのニュースを目にする
といっても過言ではなくなってきた日本の再生医療。

 

ノーベル賞を受賞した山中伸弥先生のiPS細胞。

 
そして記憶に新しい小保方晴子さんのSTAP細胞。

ついに始まった臨床研究。

これから再生医療は日本の医療をどう変えていくのか。

そして薬剤師はこの変革の時代にどう関わっていくのか。

再生医療とは

再生医療とは

培養した細胞を投与、もしくは移植する治療の事。

日本では

やけどに対する皮膚の表皮細胞を培養して移植する治療と

膝の関節障害に軟骨細胞を移植する技術が

保険適用医療としてすでに承認されている。

また、現在は再生医療を使い肌の若返りなど美容整形分野での

活用が増えてきている。（当然自費ですが）

高級ブランド細胞とユニクロ細胞

現在行われている自分の細胞を培養して移植する

「自家培養方式」の再生医療は

培養にかかる時間とコストが大きく

広く一般の人達に普及させる事は難しかった。

しかし現在、iPS細胞を使い移植用細胞を大量に培養し

移植用の組織片などをストックを作り

必要時に、適用する細胞を患者へ提供する。

つまり予め作っておいた既製品を使う

「ユニクロ再生医療」の研究が急速に進んでいる。

山中氏も５年か１０年以内にiPS細胞バンクを作ると明言しており
さらに加速すると考えられる。

しかし、この「ユニクロ細胞」で行われる移植では

患者に「拒絶反応」が起こる可能性はゼロではない。

それを考慮した場合、やはり自家培養法式

つまりオートクチュールの

「高級ブランド細胞」が有利となる。

このような理由もあり

今後、日本の再生医療は

高額な高級ブランド系と手頃な価格ユニクロ系の

二つが共存する形で発展していくことになる様子。

薬剤師が再生医療でなにができる？

実はまだほとんど議論されていない

再生医療における薬剤師の役割。

現在描かれているiPS細胞による再生医療の具体的構想の中で

薬学や薬剤師の立ち位置はまだ白紙状態。

つまり、今後の立ち回りによっては

薬剤師が活躍できる舞台を自ら作る事も可能ということ。

では薬剤師にできる事はどういった事でしょうか。

例えば１つ考えられるのは

患者に適合するiPS細胞を見つけられるシステムの開発・運用。

薬学部では調剤だけでなく、細胞、化学、生化学、医学・・・など

様々な事を学ぶため、細胞の培養やスクリーニングなど

色々な事に対応する事ができる。

これを製薬会社などがやるようになれば１つ大きな活躍の場ができる。。

iPSバンクと連動そして様々な知識を駆使し患者を救うこと。

これができるのは、医学薬学専門知識やその他様々な知識をもつ

『スーパージェネラリストファーマシスト』

だけなのではないでしょうか。

近い未来に実現するであろう

世界初iPS再生臓器移植チームの中心に

薬剤師　が立っている事を目指していきたいですね。

 

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