もう２月。

やつらが飛んでくるシーズンももう目の前。

テレビでは花粉症薬のCMが早々と登場しています。

アレグラ星人も大忙しです（笑）

 

花粉症の人達にとっては憂鬱な日々が

またくるのか・・・と残念ね気分になります。

 

ですが、そんな私達に朗報です！！！

 

1月１７日鳥居医薬品の

『シダトレン　スギ花粉舌下液』

が製造販売承認を取得しました。

 

数年前に学会でご一緒した方が

この研究をされていて色々お話した事もあり

やっと市場にでてくるのか・・・と感じました。

お薬の開発って本当に時間がかかります。

 

減感作療法薬とは？？？

 

 

アレルギー原因物質（抗原）を定期的に注射していき

身体を慣らしていく、という治療法。

一回花粉に触れただけで

すぐに花粉症を発症するわけではありません。

花粉症の発症には、何度も花粉に触れる必要があります。

 

スギ花粉でも何度もスギ花粉に触れることで

花粉症発症のための下地が徐々に完成されてしまいます。

このように、アレルギー反応を引き起こす物質に触れることで

アレルギーが表れるための下地ができていくことを

専門用語で「感作」と呼びます。

そこで、これを治療するために

「感作」の反対を考えます。

つまり、アレルギーを引き起こす物質に慣れさせ

アレルギー症状が起こらないように調節するのです。

これを、「減感作」と呼びます。

 

今までも行われてきた治療です。

既存の治療方法では、週に1-2回皮下注を行い

1年目までは増量していきます。

その量であと2~3年維持するというものです。

毎回皮下注なのも、通院するのも不便でした。

それが自宅で行えるようになるなんて

ものすごい進化です。

 

舌下液を使用した臨床試験をみてみると

2シーズンにわたって毎日投与することにより、

花粉症による鼻症状を

有意に軽減できたことが確認されています。

症状が消えたり軽減したりなど、

効果が認められたのは約70%。

薬の効果は本人の免疫によるため

必ずしも全ての人に対して有効・・・

という訳ではないようです。

 

ですが花粉症の抜本的な治療薬の登場に

様々な人達が期待を寄せています。

それらを反映して、シダトレン承認後の

鳥居医薬品の株価はなんとストップ高。

 

みんな花粉症で苦しんでいますもんね・・・。

 

シダトレンの用法・用量

 

始めの２週間は増量期

↓

3週目以降は維持期になります。

 

舌下に滴下した後、2分間放置し飲み込みます。

その後5分間はうがい、飲食を控えるだけ。

これだったら続けられそうです。

 

現在、鳥居医薬品では

☆減作療法舌下錠

☆スギ花粉症ワクチン

なども開発中！ということです。

 

毎年辛い思いをしている花粉症患者の一人として

今後の動向には目が離せませんね！！＾＾♪

 

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