こんにちは☆まめこです^^
今回は前回の緩和医療研究会学術集会の記事で
話し足りなかったことについて書きます!
少し重たい内容かもしれませんが
がんの告知の有無についてです。
がんという病名に関しては
与えるショックを考慮し
少し前までは告知しないケースが結構ありましたが
ここ最近は告知するケースが増えてきています。
しかし
まだまだ告知されていないケースももちろん存在し
その病院の門前薬局で働いている方は
処方箋のみで判断をしなければいけないため
投薬が難しい。
踏み込んだ指導がしにくいとおっしゃっていました。
私の主処方元の病院は
ほぼ100%告知をする病院なので
その点では服薬指導に入りやすいと
改めて感じました。
ここで告知するメリットとデメリットについて
いくつか挙げてみます。
<メリット>
・本人とその家族、医療従事者が同じ情報を
共有しているため、不信感がなくなり
医療従事者に対し信頼関係が強くなる
⇒告知をしないと、快方に向かうはずなのに
体調が思わしくないという患者さんの
自分自身の理想と現実の体調にギャップを覚え
すぐに退院できるはずなのに
なかなかさせてくれない医療従事者に
不安感が募り、信頼できなくなることが少なくないそうです。
・疼痛コントロールに関してもしっかり説明が出来るため
患者さんも痛みを我慢することなく積極的に治療ができる
⇒実際に告知をした方が、オピオイド増量に
抵抗がなくなりオピオイド投与量がより多い
という統計があるそうです!
・余命宣告があった場合には残りの人生の長さを
把握できるため、本人がしたいことを計画的に出来る
<デメリット>
・精神的負担が大きい。ショックが大きい
⇒そのため治療に前向きになれず、なかなか治療が進まないケースもあります。
お話の中でこのようなお話もありました。
告知されていない状態で他院から移ってきて
そこで告知をするというケースです。
たとえ告知されずに移ってきても、
その病院では必ず告知をしてから
治療に入るようにしているそうです。
では、どのように声掛けをしていくのでしょうか?
それは、
「今まで告知しなかったのは周りが
あなたのことを思ってのことなんですよ」
と今までの行動もすべて患者さんのためを
思ったことである、
しかし今回からは治療を積極的にできるように告知をする、
と必ずワンクッションこの言葉を挟むようにしているのだそうです。
またご家族には、
「告知をすることによって
スピリチュアルペインという一種の痛みが軽減されます」
という話をすると大抵が告知に前向きに
考えてくれるようになるとのことでした。
今回の集会では薬局内にいただけでは
なかなか聴くことの出来ない話がたくさんあり、
Dr.の生の声をこんなにたくさん聴けたことも
貴重な体験だったと思いました。
また、告知の大切さを改めて実感した発表でもありました。
今日のことをこれから先の業務に
何かしら生かしていけたらと思います☆
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