【NPO法人医療福祉クラウド協会理事】入沢厚氏×やくたま 対談まとめ③

・・・つづき(♥ó㉨ò)

『インタークラウド』でクラウドとクラウドをつなぐ!

その1にあるように震災時、問題となった医療情報の取り扱いに関する問題点を解決するべく、医療クラウドの構築をMeWCAは目指しています。実現するために解決するべき課題の1つにベンダーの問題があります。

つまり、医療施設がそれぞれ異なるIT企業が独自に開発したクラウドシステムを使用した場合、他社間のクラウドにはアクセスできないという事。
この問題を解決するべく、現在研究が進んでいるのが『インタークラウド』です。
インタークラウドとはクラウドとクラウドを「つなぐ」という事。この技術により、様々なベンダーによって作られたクラウド上の医療情報も共有できる、というわけです。

未来では何が変わる?〜医療クラウドが帰る日常〜

医療クラウドシステムが発展していくと、病院のカルテ情報以外の様々な健康情報が蓄積されていく事になります。
それら蓄積された情報をもとに、些細な健康状態の変化にも気づく事が可能になります。
例えば、たまたま計った血圧の数値の異常や急に体調がわるくなって生活リズムが変わったときなど
かかりつけの病院の医師・スタッフや周囲の医療従事者がこのような変化に気づく事ができれば
万が一の状況も防ぐ事ができる場面も出てくると思います。

また、様々な食生活など毎日の情報と病気の情報が一緒に蓄積されていく事により、病気の研究がより一層進む事も考えられます。

手術を受けた患者の情報が蓄積されていったらどうなるでしょう。
おそらく、たくさんの過去の手術実績情報を分析する事によって、その時、その患者さんにとって
最前の方法で手術が行われるようになるかもしれません。

薬剤師の仕事にはどんな影響を与えるのでしょうか。
薬局が使用している電子レセプトシステムがクラウド上から簡単にダウンロードする事ができるようになるといいます。
どこの会社のどのシステムを使えばいいのか・・・その後更新や変更等たくさんの労力が電子レセプトにかけられています。
それらがもし無くなったら・・・いつでも簡単に最適な環境を整える事ができたら、とてもすごい事ですね。

最後に・・・

今回、入沢理事に伺ったお話は、とても遠い未来のような、そんな印象すら受けてしまう内容でした。
それくらい、実現したら日本の医療が激変すると感じたからです。
しかも、これらのシステムはこれから3年ほどで大きく前進するようです。

最近「医療」×「IT」という話題はあちこちで聞きます。
しかし、個人的には正直ぱっとしない。。。と感じていました。(まだ学生だからかもしれませんが・・・)

医療の世界は、医療従事者だけで成り立っている時代は終わった。
様々な業界の人達がたくさん参入してきて、これからの新しい日本の医療を作っていくんだと
そう実感するようになりました。

「将来を見据えて、新しい流れを作っていく人達がいる」
「その流れをおっていく人達がいる」

と、入沢氏はおっしゃっていました。
私達やくたまは後者だと思います。

新しいムーブメントを『追う』『感じる』『理解する』『考える』そして『伝える』『つながる』

やくたまの今後についても、たくさんのヒントをいただけた、そんな素敵な機会でした^^♪

この記事を書いた人

薬剤師のたまご、たまり場やくたま
薬剤師のたまご、たまり場やくたま
☆薬剤師のたまご、薬剤師のたまり場
☆2012年発足
熱き薬学生・薬剤師が集まったら何ができるのか?受け身から積極的な薬剤師へ!いざスタート地点、やくたまイベントへ集え!

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